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2016.04.14

年の初めにエンディングノート

お正月は家族がコミュニケーションを取るには良い機会

 
「年のはじめにエンディングノートを書いてみよう」
これは、ある週刊誌の新年号に付録として綴じ込まれた「エンディングノート」のキャッチコピーです。
しかし、つい最近までお正月に死を話題にすることはタブーでした。
一昔前なら、一つ間違えれば塩を撒かれたことでしょう。
それでは何故、わざわざお正月を選んでエンディングノートを書くのでしょうか。
それは、家族が一堂に会して、親が子供たちとコミュニケーションが取れるからです。
 

専門家のアドバイスが指針となる。

エンディングノートは、遺書ではありません。
最愛の家族と創り上げる「人生設計書」として考えることが大切です。
そして、この週刊誌の特集記事で私が解説しましたが、エンディングノートを書くにあたって、一人で悩まないで各分野の専門家による重要事項の説明や心構えなどのアドバイスを受けることが大切です。
何故なら、この専門家からのアドバイスが、やり直すには時間がない、今後の人生設計を決めるにあたって大きな指針となるからです。
 

エンディングワークの定義

ここで、私からの提案ですが、エンディングノートを書くことによって、自分の人生を見直し、残された人生の課題に取り組むことを「エンディングワーク」として定義してみました。
エンディングワークとは、『人生の終わりを見据え、専門家などの支援を得て、将来立ちはだかる諸問題に対処し、その過程を通して、家族や友人など、大切な人たちとの絆を強め、自己を成長させる活動』、これが私の定義です。
 

本人・家族(代理人)・専門家の三位一体モデル

そして、このエンディングワークの根底にあるのが、本人・家族(代理人)・専門家の三位一体モデルです。
三位一体モデルとは、本人が家族などの中から代理人を選び、そして専門家と相談しながら、残された人生の課題である医療と介護、老後資金と相続、葬儀とお墓など、エンディングワークの課題に取り組むことです。
しかし“生涯、自立した生活を目指す”という選択肢もあります。
この場合は、平均寿命と健康寿命との差となる“誰かの助けが必要となる期間”のことを考慮する必要があります。
 

「生死一如」の思想

一休宗純の歌に「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」があります。
最愛の家族と正月を迎えることは楽しいものです。
しかし、死を見つめるからこそ、生の輝きを感じることもあるでしょう。
人生の喜びと苦しみは表裏一体です。
エンディングワークの根底に「生死一如(しょうじいちにょ)」の思想が流れていることを忘れないでください。

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